たまらん中古車
第2回「『裏ランエボ』とも言えそうなSUVがあった」



BUBBLE-Bのたまらん中古車、略して「たま中」第2回目で紹介するタマは、三菱のエアトレック・ターボRです。三菱車ってこう言うとアレですが、車種は多いのに知名度がいまいちな気がするのです。どれも意欲的で面白い車ばっかりなのですが、一般的に知られている三菱車って、パジェロ、ランエボ、コルト、GTO、ギャラン、あとekワゴン、くらいでしょうか。GTOはもう絶版だし。こんなに面白い車があるのに知らずに生きていくのは、住んでる家の隣に美味しいレストラン(価格はガスト並)があるのに一度も入らずにいるのと同じです。確かに三菱は5年ほど前、リコール隠し事件があって信頼を失ってしまいましたが、それは一部の上層部の話。リコールなんてどのメーカーでも起こります。そして現場は真面目に車作りを続けているのです。今日紹介するのはそんな三菱のラインナップの中でも、「事件」の影響をモロに喰らって不人気車となってしまった悲劇の車種、エアトレックです。




平成14年式三菱 エアトレック ターボR
三菱 エアトレック ターボR
三菱 エアトレック ターボR




エアトレックという車の名前自体は今はもうなく、この名前は1代限りで消えてしまい、今は「アウトランダー」という名前で現行車種が販売されています。コンセプトは引き継ぐけど何らかの都合でブランド建て直しになるといったことは、車の世界ではよくあります。トヨタだったらファンカーゴがラクティスという名前に変わったように。最も、エアトレック世代でも海外ではアウトランダーという名前だったようですが。
今日紹介するエアトレックは、ターボモデルにエアロとDVDナビを付けた黒のモデルで、平成14年式で7.5万キロの走行の物です。どうですかこの迫力。がっつりとつり上がった目とエアインテークがやたらイカついフロントとは対照的にすっきりしたリアとの組み合わせが、不気味な迫力を醸し出しています。高速道路で後ろからこんなイカついフロントマスクの車、グリルには三菱のスリーダイヤモンドマークを付けたのにパッシングされたらつい避けちゃいますよね? でもこの車、イカついのはフロントマスクだけじゃないんです。




リアはすっきり
リアはすっきり




エアインテークが付いているということは、ターボの証。三菱の2.0Lのターボといえば4G63エンジン! そう、三菱伝統の、ギャランVR-4から始まり、初代ランサーエボリューションからランエボ9MRまで、ずっと熟成されつづけた三菱自慢のパワーユニット。エンジンの特性としては2500回転くらいでドカっと盛り上がる、低速トルク中心の味付けのものです。このエアトレック・ターボRには、デチューンされているとはいえランエボと同様の4G63エンジンが搭載されているんです! これはたまらん! もちろん4WDです。




カロッツェリアが付いてくる
カロッツェリアが付いてくる




走り出すと車としてちゃんと快適さに重心を置いたコンセプトが伝わってきます。何より静かで快適な空間が広がっているんです。でも少しアクセルを煽ってやると、4G63の低速トルクが気持ち良く加速させ、走りを予感させるんです。ランエボみたいに本気じゃない、でもいつでもぶっちぎれる。そんなオトナの余裕すらあるのがエアトレックだと思います。白いメーターパネルもスポーティな感じを演出してその気にさせます。ランエボは人気があるから中古でも高い。安いタマはサーキットでガシガシと走り込まれたりクラッシュを直したりしている。何よりいつでも本気と思われてしまうのが嫌だ。でもあの4G63エンジンには憧れる。そんな人にはこのエアトレック・ターボRを強くオススメ致します!


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※当ページ内の内容は2010年10月4日現在の情報です。




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