第2回「学級新聞」
皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
キドゲンキです。
最近は子供の頃によく行っていた定食屋を覗いたり、最近できたバーに行ったりと地元ライフを満喫しております。
夏といえば花火、プール、ビアガーデン等色々と連想するものがあると思いますがやはり夏といえば「怪談」、特にこの季節は「肝試し」シーズンなので皆さん一度は恐怖スポットに足を運ぶ機会があるかと思います。(ないか。。)
今回は肝試しにまつわる怪談をご紹介します。
最後までお付き合いお願いします。。
友人の通っていた大学の後輩の話。
大学のサークルで、都内の心霊スポットを周りその内容を学級新聞に掲載するという事で数人が集まった。
「〇〇病院跡地」やら「××トンネル」など都内に心霊スポットは14、5箇所ほど散らばっているので2日に分け車で調査をすることになった。
夜の7時に集合したメンバーはドライバーのA君、友人の後輩であるB君、あともう一人霊感のある女性C子さんの三人。
面子がそろってさあ車に乗りこもうとしたらC子さんがこんな事を言う。
「もう一人誰か連れて行った方が良い。4人乗りの車なのに三人で行くと霊が付いて来て余った座席に乗ってくるかも。」
霊感のある女性にこんな事を言われると流石に気味が悪いので待ち合わせ場所の近くに住む友人、D君が呼び出された。
面子が揃ったところでさあ出発!ということで心霊スポット巡りがスタートした。
チェックポイントに行きデジカメで写真を撮ったり周囲の雰囲気をメモしたりしながら数箇所を回ったところでふとD君に目をやると何か様子がおかしい。
顔色が真っ青でガタガタ震えている。
C子さんはこの時こう思ったそうだ。
「D君は霊を引き寄せるか、霊に好かれる体質なのかも知れない。。」
心霊スポットを6箇所ほど回ったし、時間も深夜零時頃なので今日はもう止めてまた明日集まろうとのことでその日は帰ることになった。
そして次の日。
記事にまとめる時に面子が変わってたら面倒くさいとのことで体調の悪いD君も呼び出されていた。
今日は早めに帰宅しようということで夜の7時に集合して2日目がスタート。
2箇所、3箇所と回っているうちに案の定D君の顔色がみるみるうちに真っ青になりガタガタ震えだしてきた。
回っていた心霊スポットがD君の家から比較的近かったのと体調がかなり悪くなっているのでD君は車を降り一人だけ電車で帰ることになった。
最寄り駅まで車で送り皆で駅に向かうD君に手を振っていたのだがC子さんが
「あ!」
と声を上げた。
C子さんに何があったのか聞いてみると・・・。
「D君の後を髪の長い白いワンピースを着た女の人が付いていった。」
勿論A君もB君もそんな女の人は見えていない。
D君は何を引き寄せてしまったのか・・・。
とまあ、ここまでの話だけだと何の変哲もないそんな怖くない怪談なんですが実は後日談があるんですよ。
まとめた記事や写真を編集して学級新聞を作るために何度か集まっていたA君達なんですが、そのうちにC子さんとD君がいい仲になりなんとお付き合いするようになった。
週の半分は一人暮らししているD君のマンションにC子さんが通うという半同棲の状態なんだけど一つ問題がある。
D君が住んでいるワンルームマンションは床から天井まで一面ガラス窓のベランダがあるんだけど
あの時付いて来た髪の長い女の霊が今だにベランダに立ってるんだって。
C子さんが遊びに行くたびにいつもいるんだけどD君に言うと大騒ぎになるし特に部屋に入って来たりはしないでただ窓から覗いてるだけなのでそのままにしている、との事。
まあチョメチョメする時にはカーテン閉めるんでしょうね。
ということで今回はここまで。
お付き合いありがとうございました。
また次回お会いしましょう・・・!