怪談エスカレーター
第3回「霊とは何なのか?」




皆さん、こんにちわ。

キドゲンキです。

最近、お酒を飲む量を減らそうとしてるんですがグラスが空になるとついつい頼んでしまうんですよね。

困ったものです。




先日いつものように中野辺りで飲んでいた時に、一緒に飲んでいた方がこう言ったんですね。


「霊なんて存在しないんだよ、人間の恐怖心が何も無い場所に人影を見せたり、何も写ってないのに心霊写真と騒ぎ立てるんだよ。」


確かに言われてみるとそうなのかも知れません。

でもこの人が言っているのはあくまで「見間違い」であり、心霊話の中にはこの「見間違い」では説明がつかない話も確かに存在するのです。

今回は2本立てで行きますっ!(お笑いマンガ道場の富永一郎風に)








キャンプ場での話




N野県は菅○のキャンプ場での話。
















私がお世話になっているおじさん(仮にSさんとします)が高校生の時にボーイスカウトとして夏休みにキャンプに行った。
















昼間は一緒に行っていた小学生と皆で飯盒炊飯したり、網で小さい魚をすくったりと楽しんだ。
















で、夜になるとキャンプ場にテントを張って一晩を過ごすんだけど、育ち盛りの高校生が何人か集まるとそのまま寝るワケがない。
















夜中に近所を探索しよう、という事になった。
































夜のキャンプ場は真っ暗で何も見えないので懐中電灯を持って「ロッジの方に行ってみよう」とか言いながら歩き始めた。
















Sさんは元々霊や怪談話など一切信用してなくてこの時も「肝試し」というよりかは少し散歩して川原辺りで友達とムダ話でもしようか、というノリだった。
















川原から少し森の方に行ってみようとした時に遠くから音がした。
































「・・・ガッシャガッシャガッシャガッシャ」
































Sさん「おい、なんか聞こえるぞ。」
































友達「うん、誰か来る!」
































Sさん達は「引率のおじさんが自分達が居なくなったのに気づいて探しに来た!」と思い、懐中電灯を消して草むらに伏せて隠れた。
















遠くから聞こえてきた音が段々大きくなるんだけど何かおかしい。
















川原の砂利を踏む音にしては音が変である。まるで食器が重なりあうような、何か重い物がぶつかり合うような音が段々近づいて来る。
































「ガッシャ!ガッシャ!ガッシャ!」
































遂に自分達の真横まで音が近づいて来た時にそーっと音の方を見てみると・・・
































ざんばら髪で体に無数の矢が刺さった鎧武者が歩いてたんだって。
































数年後にふとあの時のことが気になりインターネット等で調べたらそのキャンプ場の辺りは昔合戦があり多くの兵士が死んだ土地だったそうだ。
















この話で興味深い部分は視覚的な恐怖ではなく聴覚がキッカケになってる話なんですね。
















Sさん達が初めに音を聴いた時に「霊だ!」と思うより先に「引率のおじさんが来た!」と考えてる時点ではまだ恐怖を感じてないんです。
















心霊を信じない人達が「同時」に「幻聴」を体験した後に鎧武者を「見間違える」でしょうか?
































とまあこんな感じなんですがもう一つ、面白い話があります。
































母親が小さい頃体験した話




福島県にある母親の実家はお寺で檀家の方が沢山いたそうだ。
















家の横には墓地があり、その前には「虎尾の松」と呼ばれる大人が4、5人両手を回してやっと届くぐらいの大きな松の木があった。
















そんな「虎尾の松」のある墓地の前をある日、母が通りすぎようとした時の話。
















小学生の母が夜8時頃、家に帰ろうと墓地の前を通っていたところ何かが気になりフッと「虎尾の松」に目を向けるとそこにはオレンジ色の何かがフワフワ〜と宙を飛び回っていたそうだ。
















大きさは卓球のピンポン玉くらいで松の枝の上を波を描くように移動していたとの事。
















そして、驚く母をよそに10秒ほど飛び回った後、フッと消えたそうです。
















翌日、こんな不思議な体験をしたのだと実母(私の祖母)に話したところ、実母は昨日起こったある事故のことについて話し始めたそうです。
















ある檀家の方がちまきを作る為、笹が茂っている線路脇に笹の葉を取りに行ったとの事。
















体良く笹の葉を手に入れた檀家の方は兵隊が背負っているような大きなリュックサックに笹の葉を入れ、線路沿いをお寺まで歩いて帰っていたそうです。
















そんな帰路、線路の途中にあるトンネルの中を通っていた時、たまたま電車が来てしまったそうです。
















時々あることだそうですがいつも行うようにトンネルの壁にぴったりと体を密着させて電車が通り過ぎるのを待っていた。































しかし運悪く背中に背負った大きなリュックサックが走っている電車に引っかかってしまい、その檀家の方は電車に轢きずられて死んでしまったそうです。
































その檀家の人が死んだ時刻がちょうど母がオレンジ色の何かを見た時刻だったそうだ。
































もしかして、あれは檀家の方の人魂(ひとだま)で魂だけでもと思いお寺に戻って来たのかも知れません。
































よく心霊写真でありがちなのが「白い○の中に小さな白い●が三つあると人の顔に見える」というケースです。




例→(・.・)




確かにこれは見間違いだろってのも多いんですが今回の話で興味深い所は「光を見た」という点です。




真っ暗な何も無い場所で光る物を見間違うでしょうか?




昔は不可思議だった様々な現象が科学的に証明できるようになった現代ですがそんな世の中だからこそ科学でも解明できない不思議な何かが残っている方がロマンがあって良いと思うんですけどねぇ・・・。




ということで今回はここらへんで失礼します。




ではまた。








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