大衆酒場ベスト1000
第34回「和楽(武蔵関)/たこ焼き」
みんなが大好きな“たこ焼き”をつまみにお酒が飲めるお店です!
西武池袋線の大泉学園とか石神井公園とかって名前、この連載を気が向いた時にでも読んでくれているみなさんは、もういいかげんうんざりしていると思うんですが、すいません、また西武線沿線で話を進めさせて下さい。

今回は池袋線ではなく西武新宿線、武蔵関という駅です。
大泉とか石神井とかってまだ東映があったり公園があったりでたま〜にTVや雑誌に登場する事もあるんですが、武蔵関の話題はまぁ聞かないですねー。
かなりマイナーな駅と言っていいと思います。
(自分が池袋線使ってるからって色眼鏡で見ているわけではありません)
ちなみに新宿からは14駅です。

この武蔵関、僕の家からはチャリンコで10分くらいで着いてしまうかなりご近所の駅なんですね。
こじんまりとしていながら味のある街並みが素敵なので、けっこう散歩に行ったりしてます。
年末に行われる関のボロ市は地元では有名で、駅前の本立寺を中心に付近一帯が様々な屋台で埋め尽くされる非日常感は、もし行くのがそんなにめんどくさくないって方は、是非味わってみると面白いと思いますよ。

そんな武蔵関駅のすぐそばにあって、かなり独特の個性を発揮しているのが今回ご紹介する“和楽”さん!

まず外観なんですが、完全にたこ焼き屋さんです。
お店がかなり狭い&三角形のイレギュラーな形をしてるんで、パッと見ただけだと中で飲食が出来る事すら見落としてしまいそうですね。
店内はカウンターのみで10数席といった所でしょうか。
ですがオープンと同時に続々とお客さんが入ってゆき、30分もすれば常連さんを中心に満席になってしまう、地域密着型の人気店です。

で、外観は完全にたこ焼き屋さんなんですが、中に入ると圧倒されます。




店内風景
店内風景




狭い店内はメニューだらけ!そして何故か壁にはフィギュアがいっぱい!
フィギュアはドラゴンボールと猿の惑星の物が多いっすね。
あのよく、調合金とか仮面ライダーのフィギュアとか、そういったアイテムで昭和レトロ感を演出しているお店はありますが、こちらは明らかにテイストが異なります。
最初の1個をきっかけに、常連さんがどんどん持ち込んで来ちゃった結果らしいんですが、良かれと思ってスーパーサイヤ人のフィギュアを持ち込む常連さん、それを律儀に壁にレイアウトし続けるご主人、どちらも微笑ましいですよね。

で、店内を埋め尽くすように貼られたメニューなんですが、もうたこ焼きなんてほんの一部!
焼き鳥、揚げ物、一品料理など、とにかく相当数の品数です。

隣駅の上石神井で、子供たちのために経営している“おやつランド和楽”からあわただしく移動して来た忙しいご主人ですが、さっそく注文させて頂こうと思います。

まずは…




レバー刺し(300円)
レバー刺し(300円)




これ、まじですぜ。
皿に乗り切ってない、この量で300円!
その場でレバーの塊を取り出し、いい具合に網で炙った所を出して頂きました。
おかげでプリッとした食感と甘みが引き立ちまくり!
この量なので、2〜3人で行っても十分じっくりと堪能できます。

さらに…




和牛たたき(300円)
和牛たたき(300円)




だからまじなんだってば!

またしても皿に乗り切ってないけど!
一体何切れあるんだ!って感じの和牛のお肉に付けるのは甘めでフルーティーなオリジナルのタレなんですが、ほんのりと柚子が香って肉の旨味を最大限まで高めてくれます!
たまんね!

もうここまででお気づきかと思いますが、ここ、いわゆる“やりすぎのお店”ですね。
お客様の笑顔を見るためなら、ついつい過剰なサービスをしてしまう。
その結果、逆にこっちが「大丈夫?」って心配してしちゃうという。

以前ご紹介した練馬の“友愛”さんも相当なやりすぎ店でしたが、そういえばこちらのマスターも肉の卸しだかそういうのをやっているらしい。
うまい肉、そしてその卸値を知ると、人はついついやりすぎてしまう傾向があるんでしょうか?

とにかく、そんなお店に対して我々お客が出来る事、それは、よく食べよく飲む事です!
続けて行きましょう!

なんかたまーに食べたくなる、そしてお酒に良く合うエビフライ、これも300円だ!




エビフライ(300円)
エビフライ(300円)




それから備長炭で焼く焼き鳥は手羽先の150円以外は全て100円!
さらに“ヘルシーやきとり”“ヘルシーやきとりねぎま”は大特価の70円!
ちなみにヘルシーやきとりは、脂の少ないムネかなんかを使ってるのかな?
すんません、ヘルシーにあまり興味がなくて頼まなかった!




ねぎま、かわ、しいたけ(各100円)
ねぎま、かわ、しいたけ(各100円)




ぼんじり、ささみさび焼(各100円)
ぼんじり、ささみさび焼(各100円)




しいたけは僕大っ嫌いなんですが、なんか妙にうまそうに見えてひとかけだけ食べてみたら食べられた!
以前、東十条の埼玉屋で食って以来、人生で2度目だったかも。

どれも申し分なくおいしいです。
ぼんじりなんてやたらでっかすぎてぼんじりに見えませんね。

さらに個人的にヤバかったのがこれ。




シロコロホルモン焼(各100円)
シロコロホルモン焼(各100円)




シロコロホルモンって要するにあれでしょ?厚木の、B級グルメ的な。
ずっと興味はあるんですけどまだ食べた事ないので、本場の物との比較は出来ません。
でもとにかく最高!
まずもって、臭みが見当たらない!
一体このご主人は、臭みをどこへやっちまったっていうんでしょうか?
そんで独特の甘めのタレと、ホルモンの脂の旨味と、もうホント最高!
なかなか噛み切れないからちょっと口が疲れてくるけど、噛んでる間ずっと幸せだから許せる!

あ、ちなみにお酒は、ビール、チューハイのあとはずっとこれを頂いちゃってました。




甕だし焼酎(各350円)
甕だし焼酎(各350円)




和楽さんのオリジナル焼酎らしいです。
これがまたでっかい、一家の大黒柱しか使えないような、湯のみみたいな陶器のグラスになみなみと注がれて出て来ます。
全く、惜しげという概念はないんでしょうか。

それじゃあそろそろ、みなさんも忘れかけていたあのメニューを頼んで締めにしましょうか。
たこ焼きです!

ところで先日、僕のレーベルメイトでありますDJイオが、ツイッターで「たこ焼って一回も食いたいと思ったことねー」的な発言をして大問題となり、結果ツイッターを退会する(現在は復活)という事件がありました。
それくらいたこ焼きというのは、不思議な求心力のあるフードであります。
もちろん僕も、たまにむしょー!に食べたくなる、大好きな食べ物です。

和楽さんはたこ焼きを売りにしており、さらにこれだけのお料理を提供する腕をお持ちですから、そりゃーもうめちゃくちゃうまいっす。
こんな感じで出て来て、かなり大粒8個で300円!




たこ焼き(各300円)
たこ焼き(各300円)




まさに外はカリッと、中はトローッとした仕上がり!

ところで上の写真のたこ焼きには何にもかかっていませんよね。
カウンターにあるソースとマヨネーズ、青ノリ、鰹節なんかを自由にかけて食べるわけですが、このソースが面白いんですね。
甘口、辛口の他に、塩ダレってのがあります。
これが普段食べているたこ焼きとは違って、新鮮な感じでおいしいですよ。
まー僕は辛口のソースが一番好きなんですが、そこはそれぞれ、好みの味で食べたらいいじゃないですか!




好きに食べましょう。
好きに食べましょう。




と、いうわけで、今回もこんな感じでよろしくです。
あー、たこ焼き食べたい!
あと柴漬け!





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住所:〒177-0051 東京都練馬区関町北4-1-7
電話:03-6424-5136
アクセス:西武池袋線「武蔵関」駅




関連サイト
たこ焼き・焼鳥専門店 和楽 わらく - 武蔵関/たこ焼き [食べログ]




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