大衆酒場ベスト1000
第43回「やっちゃん(江古田)/煮物の盛合わせ」
予約必至!住宅街に存在する、通称“肉の聖地”!
さて、今回も珍しいお店を紹介させて頂きたいと思います。

かなり有名ですのでご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
江古田の「やっちゃん」さん。

一部では“肉の聖地”とまで呼ばれており、それはそれはおいしい数々の肉料理を頂ける超名店です!

どれだけすごいかっていうとこちら、ものすごく普通の住宅街の中にぽつんとあって、回りのどの駅からも徒歩だと15分以上はかかってしまうというかなり不便な立地。
にも関わらず常に予約でいっぱいで、今回、予約をしてから実際に行けた日まで、なんと一ヶ月以上もかかってしまったほどの大人気店なんです。
まーたそんな大げさな、と思われるかもしれませんが、実際に行けばその人気の秘密にも十分納得出来る事請け合い!

さて、この日は4人でお店に伺いました。
西武池袋線の江古田駅から、タクシーならワンメーターほどなので無難にタクシーで向かいます。
江古田駅付近でタクシーを拾い「やっちゃんっていう居酒屋に行きたいんですけど」と聞くと「あーあそこ行くんだ!うまいよね!」なんて帰ってくるあたり、お店の人気ぶりがうかがえますね。




到着!
到着!




一見民家です。
知らない人が前を通っても、ここがまさか連日予約で一杯の超人気店だとは気付かないでしょう。

お通しは大皿にキャベツがどかっと
生ビール(小)が景気のいいでっかさで嬉しくなりますね。




生ビール(小)(400円)
生ビール(小)(400円)




それではここからは、聖地やっちゃんの魅惑のお料理たちを一気に紹介していきましょう。
店名の前に“気まぐれ肉処”というキャッチフレーズが付くんですが、その通り、ただうまい肉が食えるんじゃなくて色んな美味しい調理法で食べさせてくれるのが本当に楽しいんですよね。

例えば定番の煮込み




煮込み(小)(400円)
煮込み(小)(400円)




やっちゃんの手にかかれば「モツってこんなに豊かな味がしたんだ!」という感動を与えてくれる、奇跡の一品に仕上がります。

だってさ、何の気なく、さっと取り皿に取っただけでこれですよ!




煮込みアップ
煮込みアップ




まず部位が様々なことによって生みだされるとんでもない深み!
嫌なクセ、臭みなんてもちろん一切なく、それでいてこれでもかとダシ、旨みが溶け出していて、もうとにかく恍惚となるうまさです。
そんなに旨みが溶け出しているのにも関わらず肉質はしっかりと保たれていて、それぞれの食感も楽しく、とにかくもう、煮込み界においても最高峰の1つだとしか言い様がありません。




串焼各種
串焼各種




串焼には160円と210円の2種類があり、160円のラインナップは豚舌ハツレバーナンコツコメカミシビレ(リードヴォー)豚バラテッポー地鶏、210円の方は生コブクロ豚の上舌牛バラ(ハラミ)ホルモンチョリソとなっております。

これらがもう、何を頼んでもとにかく最高!
ものすごい大ぶりの肉が惜しげもなく串に刺され、豚バラの脂の風味なんて完全に未体験ゾーン!
部位ごとにそれぞれしっかりと特徴があって、もうこの串たちだけで満足出来るくらい、最高に楽しめます。

160円とか210円って値段、品質を考えると、正気の沙汰とは思えないっす!

さて、さらにどんどんヤバイメニューが登場しますんで気絶しないで下さいね。




焼きユッケ
焼きユッケ




これは裏メニューらしくて値段忘れてしまいました。
口にいれるとふわっと溶けてしまう、もちろんユッケで食べられる最高級の牛肉にさっと火を通し、甘めのタレがたっぷりとかけてあります。
そこにご覧の通り卵の黄身、さらにはフワッフワに仕上げた白身も添えられ、これらの素材が口中で混ざり合うってんだからそりゃあもう…。

裏メニューとはいえ「焼きユッケありますか?」と聞けば、ある場合は親切に出してもらえます。
何回か通って常連になって、とかそんな事はまったく気にしなくても大丈夫な所も素晴らしいんですよね。




つくね(1個250円)
つくね(1個250円)




ハンバーグじゃなくて、つくねです!
これ、やっちゃんで一番衝撃を受けたといっても過言ではないメニューで、口に入れた瞬間あまり濃厚さに「あれ、つくねってなんだっけ?」と疑問符が出るくらい。

つくねと聞いて勝手に鶏肉を想像してたんですが、牛肉的なあまりにも強すぎる旨みを感じたので、やっちゃん独自の配合で作られたタネなのでしょう。
細かい事はわかりません。
すいません。
対象物がないんでわかりにくいですが、これもつくねの概念を超えて巨大!
1個250円って、やりすぎ!

あ、そうだ、こちらちょっと不思議なサービスがあって、バゲットを持ち込んでお願いするとそれをガーリックトーストにして出してくれるんです




ガーリックトースト(パンは持ち込み)
ガーリックトースト(パンは持ち込み)




なんでこういうサービスが生まれたかはわからないですが、きっと常連さんのリクエストだったりしたのかな。
これ、遠慮せずに是非お願いした方がいいですよ!
なにしろ今まで出て来た品々の残ったタレ、どれを付けても絶品!
煮込みの汁にだってバッチリあってしまうんだから不思議です。
うますぎるので胃の肉用のスペースをきっちり確保する事を忘れないように注意が必要!

それではいよいよ大物の登場です!




煮物の盛合わせ(1,500円)
煮物の盛合わせ(1,500円)




煮物といっても我々の知るそれとはまったく別物

牛のテール肉をメインにスネ肉やハチノス、それからたっぷりの野菜が入ってます。
トマトはまるごと1個。
にんじんは豪快に縦に半分に切られた物。
じゃがいも、きのこ、竹の子なんかもたっぷり。
そしてにんにくなんて、皮ごと1個丸まる放り込んでありますが、口に入れるとまるでペーストのような柔らかさ!
まじたまんねーっす!

フレンチやイタリアン的でもあり、これこそ先ほどのガーリックトーストにめちゃくちゃ合いますねー。

野菜の大きさからお皿の巨大さを推測してもらえると思いますが、とにかくおもてなしの心の塊のような一品で、これが1,500円だっつーんだから本当にもう、どうかしてますよ!

味もほんっとうに最高で、ホロホロのお肉たちと、よーく味が染み込んだ野菜たちが織り成すハーモニー。
確実にこの世に存在する天国の1つと言えるでしょう。




せっかくなんでさらに寄りの写真で悶絶して下さい!
せっかくなんでさらに寄りの写真で悶絶して下さい!




さて、そんなやっちゃんですが、実は超裏の裏メニューというか、本当ならばそれをメインに据えてお店の紹介をしたいくらいの裏メニューが存在するんですよね
でもお店の意向など諸々を考慮して、今回の掲載は涙を飲んで見合せとさせて頂きます。
実際に行ってもらえればきっとわかると思うんで、まーそういう楽しみを残しておくという事でご了承下さい!


つーわけであまりにも最高すぎる肉料理居酒屋「やっちゃん」さん。
全ての素材に徹底的にこだわり、超一流の仕事がなされたこれらの品々を堪能し、焼酎もボトルで入れてたらふく飲み、普通なら1人1万2万ってレベルの夢のような晩餐だったと思います。
そこでやっぱりちょっと気になっちゃうのがお会計なんですが…、なんと!1人頭!


3,500円!


えぇ、必ずまた行きます!




最後に頂いたお漬物のまたうまいこと!
最後に頂いたお漬物のまたうまいこと!





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住所:〒165-0022 東京都中野区江古田1-9-9
電話:03-3954-4997
アクセス:都営大江戸線「新江古田」駅、「落合南長崎」駅、西武新宿線「沼袋」駅、「新新井薬師」駅




関連サイト
やっちゃん - 新江古田/ホルモン [食べログ]




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