手番ですよ。
第1回「俺たち映画プロデューサー『ドリームファクトリー』」
ごあいさつ
みなさま、はじめまして!
ボードゲームのネットショップ「テンデイズゲームズ」の店長をやっております、タナカマコトです。

今回、ピコピコカルチャーさんより「ボードゲームの紹介をしてくれない?」と声がかかり、こちらの記事を担当させていただくこととなりました。
ユルく、アツい雰囲気で、手軽ながらも面白いタイトル、ギンギンにコアなタイトル、時にはちょっと珍奇なタイトルと、世界中から選りすぐったタイトルを幅広くご紹介させていただければと思います。
「ボードゲームで、そんなにあれこれ書けんの?」なんて思われる方もいるかもしれません。
しかし、心配はご無用!
ヨーロッパはドイツを中心に、世界中で毎年何百というタイトルが発表され続けているのです。
実は結構、深遠な世界なんであります。
そして、もちろん、それだけの数が出ていれば、ガツンとやられる抜群の面白さを持ったタイトルもザックザク。
この記事でも、ドンドン紹介していきたいと思います。




今回、ご紹介するのは「ドリームファクトリー」です。
そんな感じで第一回!
記念すべき第一回にご紹介させていただくタイトルは、コチラ!「ドリームファクトリー」!

ゲームに参加するプレイヤーは、ハリウッドのメジャースタジオのプロデューサーとなり、手元にある脚本を優れた映画として完成させるべく、伝説的な名監督、抜群の演技力を持った俳優、映画の「格」をアップさせてくれるスターを集めていきます。もちろん、音楽や撮影スタッフも超重要。
はたして、完成となった映画は、映画史に残る名作か、はたまた失笑をかってしまう(しかしながら愛すべき)駄作となってしまうのか。
どうですか、この設定!
この設定だけで、ワクワクさせてくれると思いませんか?




パッケージ
パッケージ




ゲーム自体は、「オークション」が中心となって進行していきます。
おっと、大事なことをひとつ。
日本では、「ボードゲーム」というと、いわゆる「すごろく」的な、「いかに早くゴールを目指すか」というのをイメージする人が多いかと思うのですが、プラス、カードやお金やらの概念がちょっぴり加わってるにせよ、基本は「スタートがあり、そしてゴールがあり」っていう。
この記事で取り上げる、ヨーロッパを中心に世界で遊ばれているボードゲームは、そのルール、目的からして多種多様。
すごろく的なものはもちろんなんですが、「ゲームボードの上の区切られたエリアをいかに獲得するか」という陣取り的なもの、参加プレイヤー全員で協力して目的達成を目指すもの、と言った具合に、本当に幅が広いのです。




ゲームボードもなかなか華やか。
ゲームボードもなかなか華やか。




さて、話を戻して「ドリームファクトリー」。
このゲームのシステムの根っことなるのは、「オークション」というのは先ほど書いた通り。
じゃ、実際にはどんな風に進行していくか、になるわけなんですが、毎回、何枚かのの監督やら俳優やら特殊効果やらのタイルの組がオークションにかけられます。
これを、プレイヤー同士で競り、競り落とすことの出来たプレイヤーが獲得、するという流れ。
獲得したタイルを、用意された脚本に置いていき、ということを繰り返し、脚本ごとに設定された必要なタイルを置くと、その映画は見事完成!となります。
タイルには星がいくつか描かれ(優れた監督や俳優には多くの星が描かれているのわけですが)、この星がいわば得点。映画を完成させるために置かれたタイルに描かれた星の数の合計で、その映画の価値が決まることになるのです。
何回かのオークションを経て、ひとつの区切りを迎えると、表彰の時間。
優れた映画には、トロフィーが与えられ、もちろん、これはボーナス得点。そりゃ、いい映画を作らなきゃならないわけですよ。
ちなみに、ゲームの最後には、もっとも価値の低い映画に送られる、「ラジー賞」的な特別賞もアリ。ひょっとしたら、あえて駄作を狙うっていうのも・・・。
そんなこんなで、ゲームが終了となったら、完成した映画の価値、受賞したトロフィーによるボーナス点などを合計して、もっとも高いプレイヤーの勝利となります。

さて、ゲームの流れ的なところを紹介させてもらったわけですが、このゲームをさらに面白いものとしている大きな要素を書かないわけにはいきません。
ゲームに登場する、監督やら俳優、セレブなスター、これが実在の人物をモデルにしておりまして。(ま、実名じゃないんですが、「ファミスタ」における「おみあい」、「まきはは」みたいなもんで、これはこれで味であり、十分魅力的なわけです)
また、脚本もどこかで聞いたようなタイトルのもの。
これはもう、感情移入バッチリ、ゲーム中、あれこれとおしゃべりが絶えません。




これが脚本。獲得したタイルを並べていきます。
これが脚本。獲得したタイルを並べていきます。




たとえば。

「ヘンリー・プッターとひとつの穴」なんてどっかで聞いたようなタイトルの脚本。
さあ、いよいよ製作開始!スティーブン・スピルバーグ(風)の監督にオファーすることに成功したまではよかったけれど、なぜか主演がモーガン・フリーマン(風)、特殊効果ばっかりすごくなって、カメラも音楽もショボショボ・・・って、それ、金の使い方間違えてるだろ!
出来上がりは、当然、凡作!はい、14点!みたいな。(ちなみに、ゲーム中、20点超えの作品はなかなかのもの)




キャメロン・ディアス(風)とペネロペ・クルス(風)をブッキング。
キャメロン・ディアス(風)とペネロペ・クルス(風)をブッキング




ほか、「キル・ビル」風の作品が、キャメロン・ディアス(風)とペネロペ・クルス(風)をキャストとして揃えたけれど、音楽はまったく魅力なし!これまた、13点!
そんな風に一喜一憂、これは、バカバカしくも盛り上がります。ま、ゲームの勝敗には、実は得点しか関係ないんですが、そりゃ、勝手に想像しちゃって、盛り上がるに決まってます。
映画が好きなら、特にたまらないんじゃないでしょうか。
一緒に遊んでいるほかのプレイヤーたちともそのときの盛り上がりを共有できるわけで、ほかのプレイヤーたちとあれこれ言いながら、にぎやかに遊ぶのも、ボードゲームならではの魅力でもあり、楽しさでもあります。

と、記念すべき第一回目のご紹介タイトル「ドリームファクトリー」。
オークションのゲームというのは、実はちょっと敷居の高いところはあるんですが、ゲーム自体が面白いのはもちろんのこと、それ以外の部分もかなり魅力的に作られているので、きっと引っ張ってくれるはず、ってことで、「面白そう!」と思われた方、ぜひ!
っつうか、私に声をかけていただければ、一緒に遊びます!

こんな感じで、次回以降も、あれこれ面白いタイトルをご紹介させていただきますので、よろしくお願いいたします!

今回はここまで!
では、チューッス!




関連サイト
TendaysGames(テンデイズゲームズ)
ドリームファクトリー(TendaysGames内販売ページ)




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