たまらん中古車
第30回「『車』を持つ事は、車を持つ事だけではない!」



かつて「礼を尽くす車」というキャッチコピーがあったのを覚えていますか?そう、日本車キラーとして送り込まれたサターンというアメリカのブランドのキャッチコピーです。礼を尽くす暇も無いくらいすぐに日本撤退してしまいましたが、日本車というマーケット、そして日本人という世界で1位くらいの「物を見る目が厳しい」国民に対して、礼を尽くさないと物なんか売れないぞ、これから売るんだからとにかく礼を尽くそうという決意の表れだと思うんです。
そんな日本人にとって、そして日本人が考え得る「最上級」とは何か。それがこのブランドでしょう。




平成17年式 レクサス IS IS350 バージョンS
フロントビュー
フロントビュー




そう、レクサス日本車高級車の代名詞でしょう。
レクサスについて、どこがどうレクサスなのか? は、正直よく分かりません。トヨタと言えばトヨタです。レクサス自体、特に日本での歴史はまだ10年くらいです。何をもってレクサスなのか?トヨタ・クラウンだって十分いい車じゃないか。そもそもレクサスLSは元セルシオGSはアリストISはアルテッツァSCはソアラであり、トヨタから高い車を引き抜いてLのバッヂを付けただけではないのか?それに車本体の値段の高さは何だ。エンジンも内装もそりゃいいだろうけど、クラウンとの違いがよく分からないわけです。何がそんなにコストを要するのか。革とかの素材がいいとか、塗装がいいと言ったって、そこまで変わらないだろうと。




リアビュー
リアビュー




僕の周りにも、レクサスを買った奴がいるんです。しかも新車で。買ってから一度も会ってない(別にレクサスのせいで会ってないというわけではない)のですが。一体そいつは、レクサスに何を求めていたのか。何がレクサスにする決め手だったのか。そして買ってからは満足しているのか。高い買い物では無かったのか。
聞きたいことがいっぱいあります。これは世の中のレクサス新車ユーザー全てに聞きたいことでもあります。レクサスに何を求めているのか、トヨタじゃだめなのかと…




サイドビュー
サイドビュー




このISはトヨタ・アルテッツァの後継です。つまり、FRセダンで、ちょっとスポーティという路線。確かに、GSやLSと比べると、エッジの立ったデザインをしてます。つまり、ちょっと若々しいというのがこのISのアイデンティティ。BMWで言う所の3シリーズベンツだったらCクラスといった所でしょうか。
このIS350という車は3.5LのV6エンジンを搭載し、318馬力と、かなりのパワーのある車となっています。BMWの3シリーズやベンツのCクラスと対等に渡り合える日本車、ということでしょう。




コックピット
コックピット




「今までより、より気合いいれて車作りしますから」「コスト削減ばっかりやっているイメージですが、ここから先は違いますから」と、トヨタが言っているようなブランドがレクサス。しかしながらレクサスを求めている人というのは、それだけでは無いようです。
前述のレクサスを買った男はとにかく上品なもの、上質なもの、パーティ、花、ワインなどが好きで、ことあるごとに表参道のフレンチのコースなどに行くような男でした。そんな男が車に求めるもの… それがレクサスにあったわけです。




ホイール
ホイール




レクサスというブランドは、「レクサスで車を買うことは、ただの買い物では無い」という事を、レクサス自ら演出してくれるわけです。
車が納車となった日にディーラーに行くと、まず応接ルームに通される。そこで車のキーを渡され、車についての説明を一通り受ける。そしていよいよ、納車となる車の所に案内されるんですが、車が置いてある場所までは赤い絨毯が敷いてあるんです。そしてその先には赤いシートを被った新車が置いてあり、そのシートをバッ!と取ると、中からピカピカの新車が!そしてディーラーの営業スタッフ(何か専門の名前があるに違いありません。コンシェルジュとかそういう)から、花束が渡されるんです。店によってはここでドライアイスを炊き、モクモクとさせるという所もあるようです。渡された花束と新車とともに記念撮影をするわけです。
そしてさらに、リアシートには「レクサスベア」という、テディベアのようなぬいぐるみと、シャンパンのボトルがそっと置いてあるというのです。なんということでしょう。レクサスを選んだ彼が、奥さんと共に満足する姿が目に浮かびます。




フロントビュー
フロントビュー




購入してからもレクサスは違うんです。ディーラーでの既存オーナーに対するイベントが多く行われます。クリスマス会などは盛大に行われるんです。レクサスのオーナーであることを誇りながら、買った後でもまだまだもてなされる。ブランドにある種の人格が宿っているかのようです。
その代わりレクサスは品質に厳しく、車検なども基本的にはディーラーで受けなければなりません。「車をイジる」という事に対して、他のメーカーほど自由さは無いといえます。まあ、レクサスを求めている人はディーラーメンテナンスの安心感に価値を置いている人が多いと思うので、それで良いのだと思います。

どうでしたでしょうか。冒頭で「礼を尽くす車」というコピーを出しましたが、まさにレクサスこそ「礼を尽くす車」なのではないでしょうか。そんなレクサスのISが、ここに来て結構入手しやすい価格となってきました。それでも国産の他のメーカーのセダンと比較すると中々値が落ちてこないのはさすがレクサスだと言えます。レクサスIS350の中古、175.9万円! ただしレクサスベアもシャンパンもありません!




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※当ページ内の内容は2012年1月19日現在の情報です。




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