こんにちは。三国志とテクノの融合を試みる唯一の男、おもしろ三国志です。
普段は音楽で三国志（とテクノ）の魅力を語る男ですが、ここでは好き放題書いていいとの事でしたので、色々やらかしてしまいたいと思います。

第２回のテーマは「漢を取り戻せ！」と題して、現代の三国志を取り巻く現状と流行について語らせていただきます。
三国演義の後半は漢王朝を滅ぼした魏王朝に対し、劉備や諸葛亮が漢朝再興を目指す・・つまり「漢を取り戻す」話ですが、今回私が話したい「漢」は「かん」では無く、「漢」と書いて「おとこ」と読むの漢でございます。

お手元のブラウザでGoogleのTOPに行き、画像検索で三国志を代表する武将である「関羽雲長」と入力して検索をかけてください。
めんどくさい方はここをクリックしてください。

するとどうでしょう！
数枚のサムネイルが出るハズですが、そのうちの殆どがセクシーなオネーチャンのアニメかフィギュアではありませんか！
「学生時代に小説で三国志を読んだな〜」とか言いそうな壮年中年の三国志ファンが卒倒しそうな現実です！
嗚呼美髯公関羽、その男らしくも麗しい、雄々しいおヒゲは何処に！
このエロいアニメやフィギュアの人物は何者なのか！？



答えは・・これも関羽なのです！
そしてこの現象は、現在進行形で三国志を追いかけている方々（と一部ヲタ）にとっては常識なのです。
（ちなみに孫策伯符で画像検索すると、さらにパーフェクトな結果が得られます。記事を書いてる2009/12/18現在）

吉川英治が戦前に書き始めた「三国志」、それをベースにした横山光輝の漫画「三国志」。
この内容をほぼ同一とする２作が現代日本の三国志の土台と言っても過言ではありません。

その後、８０年代以降にはKOEIのシミュレーションゲーム「三國志」シリーズによる三国志文化の拡大。また、ファンタジックと大河ロマンの融合を果たした本宮ひろ志「天地を喰らう」が当時の少年達に浸透。
９０年代にはすべての登場人物を極限まで硬派に著した北方謙三「三国志」。曹操を主人公とし、闊達な人間賛歌を描いた王欣太「蒼天航路」などの、従来の三国志イメージの裏をかき、蜀陣営を主役と断定しない「ネオ三国志」がヒットします。
（他の作品は挙げればキリが無いので申し訳ないですが割愛します）


では００年代の三国志とは何であるか？

答えは・・
「三国志の設定を借りてきた別モノの台頭」
コレに尽きます。
そしてこれこそが、先程のGoogle画像検索の結果でもあるのです！
これらは一言で説明することは難しいのですが、三国志の世界観や設定を借りてきた現代劇であったり、SFであったり、萌え作品であったりします。

とっても有名なのが塩崎雄二「一騎当千」です。

※一騎当千とは
『三国志』の英雄達の魂を封じ込められた勾玉を持ち、彼らの宿命を受け継いだ高校生達（作中では「闘士」と呼ばれる）による格闘漫画。
その設定により、主人公である17歳の女子高生「孫策伯符」を初めとして、キャラクターの名前が『三国志』や『三国志演義』の登場人物から採られている。
（以上、ウィキペディアより）

Google画像検索で出てきた関羽。彼女こそが一騎当千における関羽であり、同作品の大人気キャラです。

他には１８禁ゲームから生まれた「恋姫無双」シリーズも００年代三国志の代表格と言えるかも知れません。

ではなぜ、このような作品が台頭したのでしょう？
詳しいことは全く分かりません（キッパリ！）

・・確かに真正面から三国志と向き合った作品はある程度出尽くした気配があります。
また、世界観を借りてくるだけなら著者が三国志にそれほど詳しくなくても問題ありません。
しかも！三国志とさえ書いてあれば、手にとってしまう私のような人種が結構いるのです（コンビニで「おしとね三国志」なる三国志まったく関係ねー的なもの買ってしまった時は、流石に自分どうかと思いました）
さらに、三国志ゲームの大ヒット。
真・三國無双シリーズや三国志大戦などの良質のゲームが生まれたことにより、歴史マニアではないゲーマー層に多大なる三国志旋風を巻き起こします。
そんな００年代のご時世とマッチしたのでしょう。
あくまで推測ですけどね。

嗚呼、三国志の持っていた「漢（おとこ）のロマン」は何処に！
（ただ、００年代にもスペリオールで連載中の「覇-LORD-」など男臭い、いや、漢臭い作品もあるにはあります。何せ「覇-LORD-」は、原作：武論尊、作画：池上遼一ですからね、描かれるのはオトコのロマンに決まってます！ただしこの作品も前述した９０年代のネオ三国志と同じ文脈上にあると思います）



・・そんなこんなでございますが、００年代も、もう数日で終了でございます。
１０年代の三国志は何処に向かっていくのでしょう・・


何でも口に入れて嗜む雑食三国志な私にとっては非っ常に、楽しみです！（舌なめずり）




でも、たまには漢（おとこ）の世界も見てみたくなりますよね。
というわけで今回声高に叫びたい訳です。



「三国志世界に、漢（おとこ）を取り戻せ！！！！！！！」


と。

いやいや、ボーイズラブテイストな意味では無くてね。







いや〜今回も異論反論にガクブルしてます！
特に「三国志の設定を借りてきた別モノなんてもっと昔からいっぱいあるよ」的な三国志知識層からのご意見が！

次回「演義vs正史」に続きます。






※作家名は敬称略です
※本記事の筆者が男の為、それなりに男目線の記事です。ご理解ください。
※本記事の筆者が、それなりに若くない為、それなりな目線の記事です。ご理解ください。

最後に告知をば。

「蒼天」エントリーサイト（音が出ます）

来春サービス開始予定のオンライン三国志アクションRPG「蒼天」！
エントリーサイトがオープンしました！
私、おもしろ三国志が一部ゲーム内のテキスト監修、アイテム監修等を担当することになりました。
乞うご期待！



さらにさらに、エントリーサイトオープンを記念して、こんなミニゲームが！
必見でございます！

漢の！三国志かるた

実際に見ていただいたほうが早いのですが、フラッシュかるたゲームです！
三国志テクノかるたでは私おもしろ三国志が、かるたの読み上げ・・というか、かるたを曲に乗せてお送りいたします！
おもしろいので是非やってみてください！


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いいことがあるらしいですYO！

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