司馬仲達FxxK OFF!
第7回「今日のオススメ三国志マンガ(1)」
こんにちは。三国志とテクノの融合を試みる唯一の男、おもしろ三国志です。
普段は音楽で三国志(とテクノ)の魅力を語る男ですが、ここでは好き放題書いていいとの事でしたので、色々やらかしてしまいたいと思います。

第7回のテーマは「今日のオススメ三国志マンガ」。
香港生まれの漫画家、陳某が描く「火鳳燎原」をご紹介します。

台湾の出版社から出ているオリジナルは現在37巻。
日本での翻訳版はメディアファクトリーより現在9巻が出ています。

この日本の三国志事情と作家さんからは生まれそうにない作品を、ほんの触りだけ紹介させていただきます。
何故なら私がこのマンガ大好きだから。



※ほんのちょっとだけ「火鳳燎原」のネタバレがありますのでご注意を。




火鳳燎原の世
三国志作品においてまず重要なのは「いつの時代か」「誰の話か」ですが、火鳳燎原はまずここがいきなり珍しい設定です。


・主人公は司馬懿仲達と謎の暗殺者・燎原火(りょうげんか)
・時代は董卓の洛陽上洛直後(呂布はもう董卓の元にいる)
・物語は司馬懿が董卓に囚われている兄・司馬朗の救出を燎原火に依頼することから始まる


普通の三国志作品では、董卓の時代に司馬懿はまず出てきません。
つうか、董卓の時代を書くなら、主役は劉備一味や曹操、孫堅などでしょう。
なのに、司馬懿です。




司馬懿は少年です
司馬懿は少年です




帝(弁)を尻にしいて、ご満悦の董卓さん
帝(弁)を尻にしいて、ご満悦の董卓さん




主人公の燎原火さん
主人公の燎原火さん




司馬朗の救出作戦の際に燎原火が呂布と出会い、劉備達と出会い、物語が進んでいきます。




劉備さん一味
劉備さん一味
張飛は何故か京劇の刺青男




この作品は暗殺集団「残兵」や袁紹の子息にして大軍師「袁方」、孫堅の娘「孫淑」などのオリジナルキャラがバリバリ出てくるので、最初は取っ付きにくい感じもありますが、三国志マンガとしての押さえるところを押さえている為、読み進めるほど三国志好きの心をくすぐってくれます。
ちなみに押さえている例としては・・

・華雄と関羽の一騎討ち
・曹操は董卓軍に負けて帰ってくる
・呂布と劉備・関羽・張飛の一騎打ちがある
・文醜にやられそうな公孫サンを趙雲が助ける
・少帝弁を李儒が毒殺・・・?

などでしょうか。



さらに今までブサイクキャラで定着していた方々も、なんとなくいい感じで登場します




文醜ファンに朗報!
文醜ファンに朗報!
勇ましくもカッコいい文醜の登場だ!




気持ち悪いくらい美しい李儒
気持ち悪いくらい美しい李儒




そしてこの作品の魅力は、なんといっても呂布。




呂布です
呂布です




呂布といえば、一騎当千天下無双、赤兎馬に跨り、通った跡には草一本残らない。
ただし女と己の欲望に弱く、二人の養父を裏切った上に、最後には家臣の裏切りに会う。
そんな行き当たりばったりの、どっちかといえば賢くない人物です。

この作品では、呂布は自らの知恵(←ここ重要)と力で勇将・知将を破り、敵の軍師をも看破します。
さらには自らの野望のために董卓軍の吸収を図り、勝利しつづけていくのです。
「馬が欲しいから養父を殺す」「女が欲しいから父である董卓を殺す」呂布はそこには居ません。

しまいには李儒と知恵比べまでしだす呂布!




こんな呂布、見てみたくはありませんか?




関連サイト
東立漫畫上架(中文)
商品詳細|株式会社メディアファクトリー(三国志群雄伝 火鳳燎原)





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