スナック千夜一夜
第1回「スナック峰子」
「スナック」


ママの名前だろう店名とその派手な看板。
何だか入りにくい扉とそこから漏れ聞こえるカラオケの歌声。
中には派手な中年ママと常連のおじさんたちがガハハガハハと水割りを飲んでいる。


TVや映画などで見たことはあっても実際に立ち入ることはあまりない。
ほとんどの人はその扉に手をかけることもなく過ごしていることでしょう。
ましてや若い世代の方々には無縁の存在。


ステレオタイプなスナックならはっきりと想像出来るのに本当のスナックは謎に包まれています。


ならば、代わりに行って見てきますよ。




峰子
ピコピコカルチャージャパンで連載をしているパリッコさん宅にて打ち合わせの後、ガッツリ飲んでいた時の話。

ボクが最近スナックに興味を持っていると話すと、近所に気になるスナックがあるとのこと。
正直、一人でスナックに立ち入ることを躊躇していたチキンのボクにとっては渡りに船、かなり酔っていたこともあり、是非行きましょうと連れていってもらったのが今回訪れたスナック峰子でした。




パリッコさん宅を出て、フラフラと数分歩くと数十メートル先に煌々と輝く蛍光灯の入った立て看板が目に入る。
酔っぱらいが見ても「あぁ、アレはスナックだ。」とわかる。
なるほど、スナックの作りが派手なのは酔っ払っていても、その存在が分かるからだ!と後日気が付きました。(多分)

店の前まで行けば外見は郊外のスナック丸出しで決して若者を呼びこもうとは思っていないのだろう。

そんな雰囲気に少々気圧されながらも覚悟を決めて扉を開ける。


すると


「カランカラン・・・」


テンション上がる!この音こそ、まさにスナック!
正直、この音を聞いただけで満足してしまいそうです。


なんてニヤニヤしているとママらしき中年女性が酒焼けした声で元気良く
「いらっしゃい!何名様?」と聞いてくる。
派手なシルクのスカーフを頭に巻いていた。

二人と伝えて、人のいるカウンターではなく、少し広めのテーブル席に落ち着くことに。

カウンターには40〜50代の男女が4人、和気あいあいとした雰囲気で飲んでいたものの、30代そこらの二人組が入ってきたことで多少警戒をしている様に感じた。


そんな警戒を感じながらも興味深く店内を観察する。

店内は薄暗く5、6人が座れるカウンターと三つのテーブル席、床は赤い絨毯が敷かれている。
カウンター奥にはキープしてある酒瓶が並んでおり、テーブル席のシートは安っぽいベロアで壁は鏡張りだった。

想像していたスナックとは少々違かった。
少し、居酒屋の要素を含んでおり、繁華街にあるようなスナックとは性格が違うのだろうと想像した。


するとママが
「何にします?」とそくしてきたのでボクとパリッコさんはウーロンハイを注文した。




「かんぱーい!」

二人でウーロンハイをグイグイと空けるとお通しの小鉢が一品。
残念ながら小鉢の中身は失念してしまったが二人で美味しい美味しいと言い合いながら食べた記憶が・・・




申し訳ありません
誠に申し訳ないのだがこの後の記憶がほぼ無い。
朝起きたら、パリッコさん宅でした。ヒドイ

パリッコさんにも聞いたのですが具体的なことはあまり覚えていない様子でした。


ママの名前が峰子さんだったのは何となく覚えている。
多分、お店の名前はスナック峰子だと思う。




スナック峰子
真っ暗で白飛びしているので看板が確認出来ない・・・。




後日、携帯電話の写真を確認するとパリッコさんが常連さんとデュエットをしていたり、ママや常連さんが熱唱している様子が数枚写真におさめられていた。


記憶を無くすほど飲んだのだから相当楽しかったのだろう。

そういう意味ではボクのスナック初体験は成功と言えるがWebマガジンに掲載するには完全に失敗している。
というか本来はボツにすべきなのだがボクが楽しかったので載せちゃいます。

次回はもう少しまともなことをかけるように頑張って酔っ払ってきます。




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