手番ですよ。
第19回「アプリでカルカソンヌを遊ぶ!」



ここ数年、勢いを増す一方のスマートフォン。 そのスマートフォンのアプリにも、実はボードゲームをもとにしたものが多数ありまして。
ドイツの年間ゲーム大賞にも輝いた、定番中の定番「カルカソンヌ」もそのひとつ。
今回の「手番ですよ。」では、「カルカソンヌ」アプリをご紹介。
「カルカソンヌ」を好きな人も、そうでない人も、目を通していただければと思います。




そもそも、「カルカソンヌ」ってどんなゲームなの?
日本語版「カルカソンヌ」
日本語版「カルカソンヌ」




ドイツは、ハンス・イム・グリュック社より2000年発売された「カルカソンヌ」。
フランス南部にある城塞都市カルカソンヌを舞台に高得点を目指すのが目的。
自分の番が来たら、タイルを一枚めくり、すでにテーブルの上に並べられたタイルに接するように置いていきます。
この時、すでに置かれていたタイルとは、矛盾なく地形が繋がるように置かなければいけません。
そして、タイルを置いたら、自分の駒をそのタイルへと置くかどうか、置くとしたら、どの地形へと置くかを選択します。
タイルを置くことで、その地形が完成したら、得点獲得!となるのですが、得点を獲得するためには、完成したその地形に駒を置いておく必要があります。
しかし、駒の数には限りがあるため、高得点になりそうな地形を見極め、効果的に置いていかなければなりません。
タイルめくりの面白さ、駒の配置の悩ましさ、そういったゲームとしての面白さはもちろんのこと、タイルを置くことで城塞都市カルカソンヌがテーブルの上に広がっていく様子も楽しい傑作ゲームなのです。
世界で100万個以上が売れたというのも納得。




そして、iPhone用のアプリのほうは
ジャジャーン!タイトル画面はこんな感じ
ジャジャーン!タイトル画面はこんな感じ




で、iPhoneアプリ版の「カルカソンヌ」のほうは、ということになるわけですが、ボードゲーム版と同様の対戦形式が楽しめるのはもちろんのこと、パズルゲーム的に楽しむことのできる「ソリテア」が遊べるのが、一番の違いであり、オススメしたいところ。
めくったタイルを配置して城塞都市を作っていくながれはそのままなんですが、目的は大きく違うこの「ソリテア」。小さい砦、短い道からその大きさ、長さを一段階ずつ徐々に大きい物、長い物へと順番に完成させていき、それぞれある程度の大きさ、長さのものを完成させてたらゲーム終了となります。
タイルを配置するごとに持ち点が減っていき、出来るだけ早く完成させていくことで、いかに高い得点を獲得するかが目的となります。
単純に順番に作っていくだけなら、実はそれほど難しくはないのですが、高得点を狙うとなると、ひいたタイルを「とりあえず」配置するにしても、のちのち活かせるように置く必要あるわけで、その選択は、非常に悩ましいものがあるわけです。
このゲーム途中における、組み立ての悩ましさは、対戦形式のボードゲーム版「カルカソンヌ」ではあまり感じられない、アプリ版ならではの面白さ。
他のプレイヤーに邪魔されることもなければ、自分からちょっかいを出すこともないのに、こんなに悩ましさを感じさせてくれるなんて、実にいいオリジナル要素。
得点計算は、ちょっと込み入っているみたいだけれど、そこは自動でやってくれるので、ゲームに集中できるのも大きい。
ついつい、もう一ゲーム、一ゲームと繰り返し遊んでしまうこと間違いなし。いいです、コレ。




ソリテアプレイ中
ソリテアプレイ中




総評
実は、この手の「ボードゲーム」をもとにしたアプリというのは、ほかにも多数リリースされており、そのほとんどが「いつでもどこでも対CPUでも遊べますよ」という作りになっていて、すこーし物足りないところがあるのも事実だったのですが、この「カルカソンヌ」に関しては、オリジナル要素をうまく盛り込み、「人気のゲームのアプリだし、本気でやるぜ!」という作り手の心意気が十二分に感じられ、大満足の完成度。
グラフィックも、全体的に渋めのテイストにまとめられているのも、好印象。
ボードゲーム、カードゲームファンはもちろんのこと、パズルゲーム好き、ソリテア好きにも十分にオススメできる一作ではないでしょうか。




対戦ゲームプレイ中
対戦ゲームプレイ中




というわけで、今回はここまで!
こんなふうに、オススメのアプリがあったら、また紹介したいと思います!
では、チューッス!




関連サイト
カルカソンヌ (ゲーム) - Wikipedia
Hans im Glück: Die Jubiläumseditionen





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